日経平均 10/14終値67,744.29−0.05%
S&P500 10/14終値7,718.94−1.11%
NASDAQ 10/14終値26,692.87−1.88%
SOX 10/14終値11,684.38−4.30%
ドル円 10/15 06:40頃158.28−0.02%
BTC 10/15 06:40頃81,774.34−1.59%

2026-10-15 / 10/15(木)朝版・寄り付き前

米CPI上振れで半導体安

米9月CPIは総合3.7%・コア前月比0.3%と予想を上回り、10月の利上げ観測が再び強まりました。AIインフラ企業の借金への警戒も重なってSOX指数は4.30%安の6日続落となり、大阪の夜間先物は1,680円安の66,480円で終えています。25日移動平均とPER17倍がそろう66,500円前後で下げ止まるかと、15時のTSMC決算説明会が、きょうの焦点です。

データ時点: 日本株・指数・業種・売買代金・騰落数=10/14大引け(確定・東京は取引前)/大阪夜間=10/15 06:00の終値/CME=10/15 05:25(株探)/PTSナイト=10/15 01:30〜02:40の最終約定(株探の個別ページ)/米国株・SOX・米セクターETF・時間外=10/14終値・引け後/為替・暗号資産・コモディティ=10/15 06:40頃(fetch_market.py)/日経VI=10/14終値/空売り比率=10/14分/投資部門別=9/28〜10/2週

金利013.7%予想3.6%を上回り、5か月で最大の伸びNOX MARKET LAB 2026-10-14米国の消費者物価(前年比)8月3.4%9月予想3.6%9月結果3.7%

けさの東京は、きのうの「好決算でも売り」に、米国の金利と借金の不安が上乗せされた形で始まりそうです。米9月CPIの上振れで利上げ観測が戻り、AIへの投資を借入で賄う企業が売られ、SOX指数は一晩で4.30%下げました。

夜間先物は、そのSOXの下げをすでに織り込んだ水準にあります。66,500円前後には25日移動平均・PER17倍・価格帯別出来高の厚い帯がそろっており、寄り後にここで下げ止まるかが最初の分かれ目だと見ています。

今日の要点

  • 米9月CPIは前年比+3.7%(予想3.6%)、コアは前月比+0.3%(予想+0.2%)と上振れました。10月FOMCの利上げ確率は、CPI前の約20%から一時50%近くまで上がり、引けにかけて37〜38%に戻っています(株探)。
  • SOX指数は11,684.38(−4.30%)で6日続落、5日間の下げは10.58%です。コアウィーブ−15.46%・デル−11.27%・オラクル−8.83%と、AIインフラ株の下げが目立ちました。
  • 大阪の夜間先物は66,480円(−1,680円)で、現物の終値67,744.29円を1,264円下回っています。25日移動平均(66,507円)とPER17倍の水準(66,564円)がほぼ同じ位置にあり、寄り付きからこの攻防になると見ています。

ヘッドライン

米9月CPIは総合3.7%・コア0.3%と予想超え、10月利上げ観測が再燃

米9月CPIは前月比+0.6%(予想どおり)、前年比+3.7%(予想3.6%・8月3.4%)で、過去5か月で最大の伸びでした。コアは前月比+0.3%(予想+0.2%)、前年比+2.6%(予想2.5%)です。ガソリンが前月比+9.1%で上昇分の半分以上を占めましたが、衣料品や自動車にも値上がりが広がっています。

コアの上振れで、10/27〜28のFOMCで利上げする可能性が残りました。米2年債利回りは4.802%(+0.013)に上がり、10年債はCPI直後に上げたあと5.185%(−0.023)に下げて終えています。借入に頼るAIインフラ企業や、PERの高いハイテクには逆風になる経路で、東京では半導体と値がさ株の売りにつながりやすいと見ています。

リッチモンド連銀のバーキン総裁は「CPIは期待より高かったが、今月の判断にはさらに指標を確認する必要がある」との趣旨を述べました(株探)。今夜21:30の米9月PPI(予想5.3%)と小売売上高(予想+0.3%)、10/16夜のウォーシュFRB議長の講演が次の材料です。

AIの借金に警戒、コアウィーブ15%安でSOXは6日続落

半導体02−4.30%6日続落、5日で−10.58%NOX MARKET LAB 2026-10-14関連チャート|SOX指数(60日)11,684 −4.30%13,35010,44507/22〜10/14

AIクラウドのコアウィーブは、社債利回りが約15%の「ディストレス」(経営不安とみなされる)水準に上がり、−15.46%でした。オラクルは−8.83%、デルは投資判断の引き下げで−11.27%と、HPE(−8.28%)やネットアップ(−7.03%)にも売りが広がっています。半導体ではエヌビディア−3.16%、AMD−5.73%、マイクロン−4.10%、サンディスク−5.33%、TSMCのADR−3.40%でした。

AIのデータセンター投資は、社債などの借入で賄われる部分が大きいとされます。金利が下がらず借入コストが上がると、「投資がこのまま続くのか」という疑問が出て、装置・メモリ・GPUの売りにつながる、という経路です。ASMLやTSMCの好調な実需とは別の、資金繰り側の不安だと見ています。

日本ではソフトバンクG(ADR乖離−7.5pt、PTS 5,200円)やキオクシア(PTS 14,210円・−3.27%)に向かいやすい材料です。コアウィーブとオラクルの社債利回り、SOX指数の11,500、そして15時のTSMCの設備投資計画を見ています。

夜間先物は1,680円安の66,480円、25日移動平均の水準で寄り付く公算

全般03−1,680円夜間先物は66,480円、25日線の水準NOX MARKET LAB 2026-10-15関連チャート|日経平均(夜間先物)(60日)67,744 −0.05%70,79960,44907/15〜10/14

大阪の日経平均先物12月限は、夜間取引を66,480円(−1,680円)で終えました。きのうの日中清算値は現物を416円上回っていたので、一晩で約1,700円下がったことになります。TOPIX先物は4,066pt(−52)で現物比−30.78pt、CMEは66,630円です。

PTSナイトでは、キオクシア14,210円(−3.27%)、東京エレクトロン10,950円(−2.58%)、アドバンテスト39,050円(−3.29%)、ソフトバンクG 5,200円(−2.82%)と、値がさの半導体・AI関連がそろって安くなっています。キオクシアは20日安値の14,570円を下回る位置です。

66,480円は、25日移動平均(66,507円)、PER17倍(66,564円)、価格帯別出来高の最も厚い帯(65,624〜66,486円)の上限がそろう水準です。寄り後30分で66,500円を守れるか、TOPIX 4,060pt、キオクシア14,000円・ソフトバンクG 5,100円を見ています。

主要指数

主要指数の前日比
Source: fetch_market.py(Yahoo Finance)/日本株・指数・業種・売買代金・騰落数=10/14大引け(確定・東京は取引前)NOX MARKET LAB
VIXの推移
VIX
Source: Yahoo Finance(fetch_history.py)NOX MARKET LAB
投資部門別売買動向(週次ネット・億円)
海外投資家個人信託銀行
Source: JPX 投資部門別売買状況(fetch_investor_flows.py)/公表は対象週の翌週木曜NOX MARKET LAB
指数 値 前日比 52週位置 時点
日経平均 67,744.29 −0.05% 82% 10/14終値
TOPIX 4,096.78 −0.34% - 10/14終値
S&P500 7,718.94 −1.11% 93% 10/14終値
NASDAQ総合 26,692.87 −1.88% 87% 10/14終値
SOX指数 11,684.38 −4.30% 64% 10/14終値
VIX 16.87 +10.48% 19% 10/14終値
ドル円 158.28 −0.02% 59% 10/15 06:40頃
ビットコイン 81,774.34ドル −1.59% 42% 10/15 06:40頃

米国のセクターは、テクノロジー(XLK−2.98%)が最も弱く、ヘルスケア(XLV+2.53%)と生活必需品(XLP+2.22%)が買われました。守りの業種への資金の逃避がはっきり出た一日です。NYダウは51,621.48(−0.09%)と小幅安にとどまり、下げはハイテクに偏っています。

米銀決算の第2弾も冴えませんでした。バンカメはEPS 0.91ドル(予想1.09ドル)で−4.76%、モルガンSはEPSが予想を上回ったものの主力のウェルスマネジメントが未達で−2.75%です。邦銀のADR乖離は三菱UFJ−0.4pt・三井住友0.0ptと小さく、きのう東京の銀行業が−2.61%と先に下げた分で、ほぼ吸収されていると見ています。

日経VIは28.09(−2.32)、東証の空売り比率は39.0%(+0.7pt)です。空売り比率が40%を下回っており、下げで始まる日に買い戻しの燃料は少なめだと見ています。

前回シナリオの答え合わせ

シナリオ的中率の推移(hit=1, partial=0.5)
累計的中率
Source: scenario_log.jsonNOX MARKET LAB

シナリオの読み方(メイン・強気・リスクの3本、確率とレンジ、外れたと分かる条件、的中率の計算)は 「シナリオとは」 にまとめています。

HIT

最新の検証済みは、10/14朝版のメイン「CPI待ちで小反発も、値がさ半導体は戻り鈍く67,700〜68,500円」(45%)で、結果は的中でした。終値67,744円はレンジの中で、上昇比率40.3%もメインの想定(40〜70%)の下限に入っています。「値がさ半導体は戻り鈍い」は東京エレクトロン−2.73%・キオクシア−3.23%で当たりました。

一方で「小反発」の方向は後場寄りの+542円までで、終値は33円安です。ASMLの好決算を強気側の材料に置き、「予想を上回っても材料出尽くしで売られる」型を想定に入れていなかったのが見落としでした。

なお、10/14夕刊版で示した10/15向けのシナリオは、米CPIと米銀決算の結果を受けたこの朝版に置き換えたため、検証の対象から外しています。累計は2026-10-15時点で検証39件、hit 11/partial 22/miss 6、的中率56.4%です。

今日のシナリオ

シナリオの読み方(メイン・強気・リスクの3本、確率とレンジ、外れたと分かる条件、的中率の計算)は 「シナリオとは」 にまとめています。

きょう10/15(木)向けのシナリオです。寄りは夜間先物にさや寄せし、66,300〜66,700円が目安です。8:50に8月機械受注、15:00にTSMCの決算説明会(大引けの30分前)、21:30に米9月小売売上高・PPIが控えています。

メイン: 25日線・PER17倍で下げ渋り45%
66,000〜66,900円

夜間の−1,264円は、SOXの−4.30%を一晩で織り込んだ値です。66,500円前後には25日移動平均・PER17倍・価格帯別出来高の厚い帯の上限がそろい、ここで下げ止まりを探る展開を想定しています。半導体は売られても、米国で買われたヘルスケア・生活必需品や内需が上昇比率を支える形で、東証プライムの上昇比率は15〜45%を目安にしています。

強気: 半導体の買い戻しで67,000円台を回復20%
66,900〜67,600円

寄り後30分で東京エレクトロンが11,000円超・キオクシアが14,570円超を保つ、KOSPIと台湾加権がプラス圏で推移する、米株先物(ES・NQ)が反発する、TSMCが設備投資の引き上げを示して引けにかけて半導体が戻す。こうした条件がそろえば、67,000円台を回復する余地があると見ています。上昇比率は35〜65%を想定しています。

リスク: 25日線を割って投げが出て、66,000円割れ35%
65,200〜66,000円

寄り後に66,000円を割る、キオクシアが14,000円・ソフトバンクGが5,100円を割る、KOSPIが−2%を超えて下げる、米株先物が続落する(NQ−0.5%超)。このいずれかが出れば、AIの借金への不安がアジアの時間に広がる形で、下値リスクが高まると見ています。10/13には場中にKOSPIのサイドカーで値幅が想定の約1.8倍に広がった前例があり、リスクに35%を置いています。上昇比率は5〜25%を想定しています。

無効化条件は、終値が67,600円を超えるか65,200円を割る、東証プライムの上昇比率が65%を超えるか5%を下回る、寄り付きが67,000円を上回る、のいずれかです。これが出たら、上の組み立ては外れたものとして扱います。

注目カレンダー

  • ★ 10/15(木)15:00 TSMC 7〜9月期決算説明会。焦点は10〜12月期の売上見通しと設備投資計画
  • ★ 10/15(木)引け後 SHIFT・ベイカレント・高島屋・東宝・マネーフォワード・GOなど130社の決算
  • ★ 10/15(木)21:30 米9月小売売上高(予想+0.3%)・PPI(予想5.3%)。米国の寄り前にシュワブ・BNYメロン・USバンコープの決算
  • 10/16(金)植田日銀総裁のあいさつ(代読)、ウォーシュFRB議長がIMF会合で講演(日本時間10/17朝)