日経平均 9/25終値66,364.20+1.30%
S&P500 9/25終値7,743.41+0.51%
NASDAQ 9/25終値27,068.72+0.48%
SOX 9/25終値12,668.93+1.41%
ドル円 9/27157.48−0.84%
BTC 9/2784,441.92+0.04%

2026-09-28 / 9/28(月)朝版・寄り前

長期金利3.1%で銀行株高

日本10年債が一時3.115%と約30年ぶりの高さをつけた9/25、東京は金利高を銀行株の買い材料と読み替え、日経平均は+850円の5日続伸で引けた。権利付最終日の今日は配当取りが下支えになる一方、75日線と20日高値が上に重なる。

データ時点: 日本株=9/25大引け/米国株=9/25終値/為替・暗号資産=9/27〜28朝

+4.08%銀行業が33業種首位・10年債一時3.115%銀行・金融三菱UFJ 3,714 +3.95% 09/2506/29〜09/25・60営業日・日足01NOX MARKET LAB 2026-09-25

同じ「金利上昇」が、1日で売り材料から買い材料に変わった。9/24は銀行・保険が売られたが、9/25は地銀が8%台でそろって上がり、銀行業が33業種の首位に立った。今日はその流れを、権利付最終日の配当取りがどこまで押し上げられるかを見る日になる。

この記事は9/28の朝版で、寄り付き前に書いている。日本株の数字は9/25の大引け、米国株は9/25の終値である。9/25(金)分のレポートはなく、前回は9/24夕刊版だった。

今日の要点

  • 日本10年債が一時3.115%をつけたのを「利ざや拡大」と読んだ銀行株が買われ(銀行業+4.08%で首位)、米中首脳会談が荒れなかった安心感で東京エレクトロンも+4.82%と上げたため、日経平均は66,364.20円(+850.21円・+1.30%)、上昇比率74.5%の全面高で引けた。
  • 週末は日米財務相の円安けん制でドル円が157円台へ戻り、トランプ大統領がイランの海峡再開案を拒否して原油も戻したため、今日は円高と原油高という二つの逆風を抱えて始まる。
  • 今日は9月末の権利付最終日で配当取りの買いが下支えになりやすいが、75日線66,611円・一目均衡表の雲の上限66,640円・20日高値66,954.69円が上に重なるため、メインは66,100〜66,900円のもみ合いに置いた。

ヘッドライン

日本10年債が一時3.115%で約30年ぶり、地銀株が8%台でそろって上がり銀行業が首位

+4.08%銀行業が33業種首位・10年債一時3.115%銀行・金融三菱UFJ 3,714 +3.95% 09/2506/29〜09/25・60営業日・日足01NOX MARKET LAB 2026-09-25

9/25、新発10年国債利回りは一時3.115%まで上がった。1996年8月以来の高さで、終値は3.070%である。東証プライムの値上がり率上位10のうち6つが地銀で、三十三FG +8.80%・筑波銀 +8.54%・東邦銀 +8.51%と横一線に並んだ。

長期金利が上がると、貸出金利と預金金利の差(利ざや)が広がるという期待から銀行株が見直される。9/24は同じ金利上昇で銀行−1.66%・保険−2.89%と売られており、1日で読みが入れ替わった形だ。銀行+4.08%・証券+2.08%・その他金融+1.85%が上位3業種を占めた一方、高PER株には割引率の上昇が引き続き重しになる。

次の目盛りは、日本10年債が終値で3.1%を超えるかと、銀行業が2日続けて上位5位に残るかである。

日米財務相が円安をけん制、ドル円は157円台へ

157円台日米財務相が円安けん制・1日で1円60銭の円高輸出・自動車ドル円 157.63 −0.74% 09/2707/07〜09/27・60営業日・日次騰落率と終値02NOX MARKET LAB 2026-09-25

片山財務相とベッセント財務長官が9/25夜に約20分協議し、円安への懸念を共有した。ベッセント長官は「強い円が望ましい」と投稿し、ドル円はNYで一時156円台後半、終値157.28円(前日比−1.58円)まで円高が進んだ。週明けの直近値は157.48円である。

日米の当局がそろって円安をけん制すると、円は売りにくくなる。輸出企業の想定レートとの差が縮み、自動車・機械の利益の上振れ余地が減る経路だ。一方で日米の金利差(米10年債5.18%−日本3.07%)は円安方向に働いたままで、「金利差は円安、当局は円高」の綱引きになっている。

見ておきたいのは、ドル円が157円を割って156円台に定着するか、自動車株の寄り、財務省の追加発言である。

今日は権利付最終日、明日は日経平均で約300円の配当落ち

1対3キオクシアHD 分割の権利付最終日・55,780円高配当株キオクシアHD 55,780 +2.20% 09/2506/29〜09/25・60営業日・日足04NOX MARKET LAB 2026-09-28

今日9/28は3月期企業の中間配当・株主優待の権利付最終日で、9/29が権利落ち日になる。日経平均の配当落ち分は前年実績で約303円、配当再投資に伴う先物買いは約1.6兆円という試算がある。キオクシアHDは1対3の株式分割の権利付最終日も重なり、9/25終値55,780円は分割後なら約18,593円に相当する。

今日までは配当目的の現物買いと、指数連動ファンドの先物買いが下支えになりやすい。その分、明日は指数が機械的に約300円下がるため、明日の終値は「配当落ち分を足して」今日と比べる必要がある。キオクシアは投資単位の引き下げで参加者が増える思惑がある一方、9/30のマイクロン決算を前に持ち高を増やしにくい時期でもある。

見ておきたいのは、大引けにかけての高配当株・銀行株の買いと、プライムの売買代金が8兆円を超えるかである。

主要指数

主要指数の前日比
Source: fetch_market.py(Yahoo Finance)/日本株=9/25大引けNOX MARKET LAB
VIXの推移
VIX
Source: Yahoo Finance(fetch_history.py)NOX MARKET LAB
投資部門別売買動向(週次ネット・億円)
海外投資家個人信託銀行
Source: JPX 投資部門別売買状況(fetch_investor_flows.py)/公表は対象週の翌週木曜NOX MARKET LAB
指数 値 前日比 52週位置 時点
日経平均 66,364.20 +1.30%(+850.21円) 78% 9/25終値
TOPIX 4,128.59 +1.31% - 9/25終値
日本10年債 3.070% −0.5bp(一時3.115%) - 9/25終値
S&P500 7,743.41 +0.51% 96% 9/25終値
NASDAQ総合 27,068.72 +0.48% 97% 9/25終値
SOX指数 12,668.93 +1.41% 76% 9/25終値
米10年債 5.18% - 100% 9/25終値(報道終値5.17%)
ドル円 157.48 −0.84%(9/24→9/27) 62% 9/27

9/25の日経平均は、寄り付きの65,639.62円がその日の安値で、高値66,410.27円まで一方向に上げた。上昇比率74.5%(1,118/382)、日経VI 20.30(前回28.11)と、中身の広がりも警戒感の後退もそろった上げである。ただし売買代金は7兆8,009億円(20日平均比0.97倍)と平常並みで、日経VIの値は1出所のみの参考値である。

米国は9/25にダウ+0.93%、SOX+1.41%と上げ、VIXは14.87と52週レンジ内位置8%の低さにある。一方で米10年債は5.18%と52週の最高水準にあり、原油安で一服したはずの金利が週明けにもう一段上がるかが焦点になる。ビットコインは84,441.92ドル(9/27)で、ほぼ横ばいだった。

前回シナリオの答え合わせ

シナリオ的中率の推移(hit=1, partial=0.5)
累計的中率
Source: scenario_log.jsonNOX MARKET LAB

シナリオの読み方(メイン・強気・リスクの3本、確率とレンジ、外れたと分かる条件、的中率の計算)は 「シナリオとは」 にまとめています。

MISS

9/25向けのメインは「25日線65,318円の下で安く寄り、64,800〜65,700円で下げ渋る」だった。実際は寄り65,639.62円が当日安値で、終値66,364.20円(+850.21円)まで一方向に上げ、想定の上限を664円上回った。無効化条件のうち「終値66,300円超」と「上昇比率70%超(実績74.5%)」の二つに触れ、最も強気のサブ(65,700〜66,300円)の上限も64円超えている。

見落としは三つあった。一つ目は、米中首脳会談を両にらみにしたが、東京は「荒れなかった」こと自体を買ったこと(東京エレクトロン+4.82%)。二つ目は、日本10年債の上昇を銀行・保険の売り材料としか置かず、同じ金利上昇が銀行+4.08%の買い材料に反転する可能性を書かなかったことだ。

三つ目は、今日の権利付最終日を前にした配当取りの買いを根拠に入れていなかったことである。起点にした夜間先物65,245円の弱さも、米国9/24が横ばい(S&P500 −0.02%)で続かなかった。金融政策イベントで立てた「両面を書く」ルールを、金利の水準そのものにも当てはめるべきだった。

累計は2026-09-28時点で検証28件、hit 10/partial 13/miss 5、的中率58.9%(前回61.1%)である。

今日のシナリオ(9/28向け)

シナリオの読み方(メイン・強気・リスクの3本、確率とレンジ、外れたと分かる条件、的中率の計算)は 「シナリオとは」 にまとめています。

寄り前の大阪夜間先物は66,470円(+170円)、シカゴ先物は66,455円で、小幅高で始まる形だ。週末の円高とイラン案の拒否を半分織り込んだ水準で、前回の反省から金利上昇を「銀行の買い材料」の側でも見る組み立てにした。

メイン: 権利取りで小高く始まり、75日線で頭を抑えられるもみ合い50%
66,100〜66,900円

権利付最終日の配当取りと配当再投資の先物買いが下支えになる一方、75日線66,611円・雲の上限66,640円・20日高値66,954.69円が上に重なる。円高で輸出株が伸びにくいことも、上値を抑える要因になる。上昇比率は45〜60%を想定している。

強気: 20日高値を抜けて67,000円台20%
66,900〜67,400円

韓国市場の再開でサムスン・SKハイニックスが大きく上げる、ドル円が158円台に戻る、銀行業が2日続けて首位に立つ、上昇比率が60%を超える。こうした条件がそろえば、20日高値66,954.69円を抜けて67,000円台が視野に入る。

リスク: 金利と原油で6日ぶり反落30%
65,600〜66,100円

WTIが95ドルを回復する、米10年債が時間外で5.2%を超える、ドル円が156円台に入る、上昇比率が40%を下回る。このいずれかが起きれば6日ぶりの反落が意識され、下値の目安は雲の下限65,632円と9/25の寄り値65,639.62円になる。

無効化条件は四つ。終値が67,200円を超えるか65,600円を割る、上昇比率が75%を超えるか30%を下回る、銀行業が33業種の下位5位に入る。このいずれかが出たら、上の組み立ては外れたものとして扱う。

注目カレンダー

  • ★ 9/28 15:30 9月末の権利付最終日・キオクシアHD分割の権利付最終日(9/29に日経平均で約300円の配当落ち)
  • ★ 9/30 21:30 米8月PCE・GDP確定値(コア前年比約3.4%予想)
  • ★ 10/1 05:30 マイクロン FY26 Q4決算/08:50 日銀短観(大企業製造業DI予想+25〜26)