2026-10-08 / 10/8(木)朝版・寄り付き前
FOMC議事要旨は全員一致の利上げ支持 日経先物は69,790円、7万円割れの寄りへ
未明に公表されたFOMC議事要旨は、19人全員が9月の利上げを支持していたという内容でした。米国株の反応は小さかったものの、夜間の日経平均先物は69,790円まで下げています。きょうは7万円を割って始まり、SQと決算を前に持ち高の調整が出やすい日と見ています。
データ時点: 米国株・SOX・米セクターETF・時間外=10/7終値(JST 10/8 05:00〜)/大阪夜間=10/8 06:00終値・CME日経先物=06:47/為替・暗号資産・コモディティ=10/8 06:47頃/日本株・売買代金・業種・日経VI・空売り比率=10/7大引け(確定)/PTS=10/7ナイト
きょうの東京は、7万円を少し割ったところから、材料を一つずつ確かめながら進む一日になりそうです。大阪の夜間取引で日経平均先物は69,790円(−570円)で終え、きのうの現物終値70,035.71円より246円安い水準です。TOPIX先物も現物より安く、値がさ株だけでなく全体が売られる形で始まると見ています。
未明のFOMC議事要旨はタカ派の内容でしたが、直前の米10年債入札が好調で、金利は前日並みにとどまりました。米国でマイクロンが買われた一方、SOX指数は下げています。けさのサムスン電子の速報、昼の30年債入札、引け後のファーストリテイリングの決算と、きょうは材料が時間ごとに並んでいます。
今日の要点
- FOMC議事要旨では19人全員が9月の利上げを支持し、大半が年内にもう1回の利上げを想定していましたが、10年債入札が強く、米10年債利回りは5.28%にとどまりました。
- 米国はダウが−0.66%、SOX指数が−1.15%と下げた一方、マイクロンは目標株価の引き上げで+4.06%となり、キオクシアはPTS(夜間の私設取引)で18,300円(+2.23%)と、メモリだけが逆行しています。
- 日経VIは10/7に32.73まで上がっており、あす10/9のSQを前に、7万円と5日移動平均(69,587円)を挟んで値幅が出やすい状態です。
ヘッドライン
日経先物は69,790円、7万円割れの寄りへ
大阪の日経平均先物(12月限)は17:00に70,280円で始まり、0時ごろに69,660円まで下げたあと、06:00に69,790円(−570円)で夜間取引を終えました。TOPIX先物も4,142.5(−21.5ポイント)と、現物より11.61ポイント安い水準です。
寄り付きは7万円を割って始まる形で、きのうの安値70,017円と5日移動平均69,587円のあいだで売り買いが交錯すると見ています。日経VIが30を超えたまま迎えるSQ前日で、どちらかに動き出すと値幅が大きくなりやすい点に注意しています。7万円を回復できるかどうかが、きょう最初の目安です。
FOMC議事要旨は全員一致の利上げ支持、ただし金利は上がり切らず
9/15〜16の会合の議事要旨(日本時間03:00公表)では、19人全員が利上げ決定を支持していました。大半が「年内にもう1回の利上げが適切になる可能性が高い」と判断し、数人は「政策が十分に引き締まっていない」と指摘しています。NY連銀の消費者調査でも、1年先の期待インフレ率が3.9%と2023年5月以来の高さでした。
中身はタカ派ですが、市場の反応は小さく、ダウは公表前から300ドル安近辺のまま、ドル円は158円ちょうどで推移しました。直前の10年債入札は最高落札利回り5.300%と2000年11月以来の高さでしたが、応札倍率2.77倍と需要が強く、10年債利回りは朝方の5.36%から5.267%まで下げています。「悪い話が出ても金利が上がり切らない」状態が続くかを、きょうの日米の30年債入札で確かめたいと考えています。
マイクロンは+4.06%、けさサムスン電子の速報
マイクロンは1,088ドル(+4.06%)で、アナリストが目標株価を2,100ドルから3,000ドルへ引き上げたことが材料になりました。サンディスクも+1.92%と上げた一方、SOX指数は−1.15%、エヌビディアは−0.74%です。10/6は「AI演算が高く記憶装置が安い」日でしたが、10/7はその逆の組み合わせになりました。
キオクシアは3日続落のあと、PTSで18,300円と東証終値を2.23%上回っています。けさはサムスン電子が7〜9月期の暫定業績を発表する予定で、営業利益の市場予想は約106〜109兆ウォンと伝えられています。予想を上回ってメモリ不足の継続が確認できれば、キオクシアの戻りを後押しする材料になりうる一方、利益率の頭打ちが見えればSOX安と重なって戻りが鈍ると見ています。
主要指数
| 指数 | 値 | 前日比 | 52週位置 | 時点 |
|---|---|---|---|---|
| 日経平均 | 70,035.71 | −0.92% | 91% | 10/7終値 |
| 日経先物(大阪夜間) | 69,790 | −570円 | - | 10/8 06:00 |
| S&P500 | 7,801.77 | −0.22% | 99% | 10/7終値 |
| NASDAQ総合 | 27,538.69 | −0.22% | 99% | 10/7終値 |
| SOX指数 | 13,066.15 | −1.15% | 81% | 10/7終値 |
| VIX | 15.08 | +0.47% | 9% | 10/7終値 |
| ドル円 | 158.03 | −0.16% | 58% | 10/8 06:47頃 |
| ビットコイン | 83,147.76ドル | −2.82% | 38% | 10/8 06:47頃 |
日経VIは10/7大引けで32.73、東証の空売り比率は40.6%でした。米国では、ホルムズ海峡での船舶攻撃を受けてWTI原油が一時90.98ドルまで上げ、農業機械の市場調査が始まったキャタピラーが−5.75%と下げています。
前回シナリオの答え合わせ
シナリオの読み方(メイン・強気・リスクの3本、確率とレンジ、外れたと分かる条件、的中率の計算)は 「シナリオとは」 にまとめています。
PARTIAL
10/7向けのメインは「高寄り後の高値もみ合い。70,600〜71,300円」でした。終値70,035.71円はメインの下限を564円下回り、リスクシナリオ(70,000〜70,600円)の範囲で引けています。上昇比率35.1%は、メインの目安(35〜65%)の下端にかろうじて入りました。
「高く始まったあと伸び悩む」という向きは合っていましたが、水準を外しました。夜間先物の上乗せ分が寄り付きで消える型を想定していなかったこと、米国の材料よりも過熱感と日経VIの急上昇を重く見るべきだったことが見落としです。累計は2026-10-08時点で検証35件、hit 10/partial 19/miss 6、的中率55.7%です。
今日のシナリオ
シナリオの読み方(メイン・強気・リスクの3本、確率とレンジ、外れたと分かる条件、的中率の計算)は 「シナリオとは」 にまとめています。
10/8(木)向けのシナリオです。夜間先物69,790円と5日移動平均69,587円を起点に、上は7万円の回復、下は69,300円を目安にしています。きのうは先物の上乗せが寄りで消えたため、今回は「先物の下げ分が消える」こともありうるとして、メインの上限をきのうの終値より上に取りました。
夜間先物にさや寄せして69,600〜69,900円で始まり、前場はサムスン電子の速報を受けたメモリ株と、SOX安を受けた製造装置株の綱引きになると見ています。後場は12:35ごろの30年債入札で金利が動き、引け後のファーストリテイリングの決算とあすのSQを前に、持ち高の調整が出やすい見立てです。東証プライムの上昇比率は25〜55%を目安にしています。
サムスンの営業利益が予想を上回りSKハイニックスが2%超上げる、キオクシアが18,500円を超える、寄り後30分で7万円を回復する、30年債入札が無難にこなされる。こうした条件がそろえば、上値余地が出てくると見ています。上昇比率は45〜75%を想定しています。
寄り後に69,500円を割って5日移動平均を回復できない、サムスンの数字が予想に届かない、30年債入札の結果が弱い、日経VIが35を超える、米10年債利回りが5.35%を超える。このいずれかが出れば、調整が深まる下値リスクが高まると見ています。上昇比率は10〜35%を想定しています。
無効化条件は、終値が70,900円を超えるか68,500円を割る、東証プライムの上昇比率が85%を超えるか10%を下回る、寄り付きが68,900円を下回る、のいずれかです。これが出たら、上の組み立ては外れたものとして扱います。
注目カレンダー
- ★ 10/8(木)朝 サムスン電子の7〜9月期暫定業績、12:35ごろ 日本30年債入札
- ★ 10/8(木)引け後 ファーストリテイリング(8月期本決算)・セブン&アイHDの決算
- ★ 10/9(金)10月限SQ、安川電機の決算(10/12はスポーツの日で東証休場)