2026-10-13 / 10/13(火)朝版・3連休明けの寄り付き前
連休明けの日経先物は現物比651円安 メモリ株安と中東緊張、TOPIX先物は高い
3連休明けの東京は、大阪の日経平均先物が夜間で68,380円と現物比651円安で、半導体安からのスタートが見込まれます。中国CXMTの次世代DRAM量産報道で米メモリ株が売られ、SOX指数は4日続落しました。一方でTOPIX先物は現物比29pt高く、「日経安・TOPIX高」の形が続くかを見ています。
データ時点: 日本株・指数・業種・売買代金・騰落数=10/9大引け(確定。10/12は東証休場)/大阪夜間=10/13 06:00(10/9夜間+10/12祝日取引+10/12夜間)/CME=10/12清算値/米国株・SOX・米セクターETF=10/12終値(10/9も反映)/為替・暗号資産・コモディティ=10/13 08:00頃/ADR=10/12終値の円換算/空売り比率=10/9/投資部門別=9/28〜10/2週
連休明けのきょうは、日経平均とTOPIXで向きが分かれた状態で寄り付きを迎えそうです。値がさの半導体株には米メモリ株安の逆風が吹く一方、銀行や内需には邦銀ADRの上昇という追い風があります。
なお、日本株の数値は10/9(金)の確定値です。10/12(月・スポーツの日)は東証が休場で、大阪取引所は祝日取引を行いました。米国は10/9と10/12の2営業日があり、表の米国株は10/12終値です。
今日の要点
- 大阪の日経平均先物は夜間(祝日取引を含む)で68,380円と現物比651円安で、10/9安値68,150円が近いため、寄り付きから下値の節目が試されやすい形です。
- SOX指数は10/12に−2.67%で4日続落し、サンディスク−5.97%・マイクロン−3.88%、KOSPIも−3.65%となったため、キオクシアやソフトバンクG(ADR円換算−4.20%)には逆風です。
- TOPIX先物は4,133.5pt(現物比+29pt)で、三菱UFJのADRも+2.43%と先に買われているため、銀行・内需が指数の下支えになるかが分かれ目です。
ヘッドライン
中国CXMTの次世代DRAM量産報道で米メモリ株が続落、SOXは4日続落
10/12の米国でSOX指数は−2.67%の12,236.79で4日続落となり、10/8からの2日で−3.07%です。サンディスク−5.97%、マイクロン−3.88%、アーム−4.15%、インテル−3.20%と売られました。中国のメモリ大手CXMTが次世代DRAMの量産を始めたとの報道で競争激化が意識され、NAND価格上昇の鈍化による利益のピーク懸念も重なりました。同じ日の韓国はKOSPIが−3.65%で、サムスン−4.39%、SKハイニックス−4.52%です(10/8比)。
メモリの供給が増えれば価格上昇が鈍り、今期の最高益が「ピーク」と見られる、という経路です。先週のOpenAI売上報道で意識された「AIの収益力」に続き、今度は「メモリの需給」に不安が移った形だと見ています。キオクシアは米サンディスクや韓国2社と同じ方向に動きやすく、日経平均への寄与が大きいソフトバンクGやアドバンテストにも売りが波及しやすい地合いです。
キオクシアの寄り(10/9終値17,505円、20日安値16,243円)と、KOSPI・台湾加権が続落するかを見ています。その先には10/14のASML、10/15のTSMCの決算が控えています。
日経先物は夜間68,380円、TOPIX先物は逆に29pt高
大阪の日経平均先物12月限は10/9夜に69,500円で始まり、10/12の祝日取引で69,420円まで戻しましたが、米国の取引が始まると売られ、安値68,340円をつけました。06:00は68,380円で、日中清算値比−1,090円、現物比−651円です。CMEの円建ては68,455円でした。一方でTOPIX先物は4,133.5pt(+11.0pt)と現物を29pt上回り、先物同士のNT倍率は約16.54です。
日経平均は値がさの半導体株の比重が大きいため、米メモリ株安が日経平均だけを押し下げる形になっています。TOPIX先物が高いのは、邦銀ADRの上昇と内需の底堅さを映したものと見ています。10/9に続いて「日経安・TOPIX高」となり、NT倍率がさらに縮みやすい組み合わせです。
寄り値は68,200〜68,500円を想定しています。10/9安値68,150円と夜間安値68,340円を守れるか、TOPIXが4,130ptを超えるか、NT倍率が16.6を割り込むかを見ています。
リヤドの空港が週末に2度攻撃され、WTIは93ドル台へ
サウジの首都リヤドのキング・ハーリド国際空港が週末に2度攻撃され、少なくとも14人が死亡、300人以上が負傷しました。イラン戦争の開始後、同国への攻撃として最多の犠牲者です。東部ダンマンの空港も標的になり、トランプ大統領はサウジとともにフーシ派との戦闘に参戦することを検討していると発言しました。WTI 11月限は10/12に+2.62%の93.22ドル(高値94.35ドル)です。
原油高はインフレ懸念を通じて米長期金利を高止まりさせやすく、CPIを前に高PER株の重荷になりえます。日本では海運・商社・石油には追い風、航空・小売には逆風です。ただ10/9はトランプ氏の「中間選挙前にイランを攻撃しない」発言で原油が小反落しており、発言ひとつで振れやすい状況です。WTIが95ドルに届くか、米軍の参戦があるかを見ています。
主要指数
| 指数 | 値 | 前日比 | 52週位置 | 時点 |
|---|---|---|---|---|
| 日経平均 | 69,030.92 | −0.02% | 87% | 10/9終値(10/12は東証休場) |
| TOPIX | 4,104.81 | +0.33% | - | 10/9終値(10/12は東証休場) |
| S&P500 | 7,807.24 | −0.06% | 99% | 10/12終値 |
| NASDAQ総合 | 27,245.90 | −0.44% | 95% | 10/12終値 |
| SOX指数 | 12,236.79 | −2.67% | 71% | 10/12終値 |
| VIX | 15.21 | +2.49% | 10% | 10/12終値 |
| ドル円 | 158.58 | +0.33% | 62% | 10/13 08:00頃(対比10/8) |
| ビットコイン | 81,755.18ドル | −2.30% | 41% | 10/13 08:00頃 |
米国は10/9に上昇(S&P500 +0.59%、NASDAQ総合 +0.64%)したあと、10/12は小幅安でした。ただSOX指数は2日とも下げています。10/12の米セクターは情報技術−1.22%、一般消費財−0.51%に対し、エネルギー+1.43%、生活必需品+1.17%と守りに寄った動きです。
10月のミシガン大消費者信頼感(速報)は46.3と予想の47.7を下回り、1年先の予想インフレは4.7%に上がりました。10/9の米10年債利回りは5.242%で、10/12は債券市場が休場です。ハマック・クリーブランド連銀総裁は「金利はさらに引き上げる必要がある」と発言しており、判断材料は10/14の米9月CPIに集まっています。
前回シナリオの答え合わせ
シナリオの読み方(メイン・強気・リスクの3本、確率とレンジ、外れたと分かる条件、的中率の計算)は 「シナリオとは」 にまとめています。
PARTIAL
直近の検証は10/9朝版の「SQは68,400円前後、半導体安と内需の戻りが綱引きして68,000〜69,000円でもみ合い」(50%)です。SQ値68,465.23円と寄り付き68,648.50円はほぼ想定どおりで、「日経平均は安く、TOPIXは高い」という形も当たりました。ただ終値69,030.92円はメインの上限を31円上回り、上昇比率77.0%も強気シナリオの範囲に入りました。
見落としは、後場に装置株が高値引けまで買い戻されて日経平均が一時プラスに浮上したこと、ファーストリテイリングがPTSの−2%より大きく下げて日経平均を約244円押し下げたことです。10/9夕刊版の10/13向けシナリオは、同じ日を対象にしたこの朝版で差し替えたため、検証の対象外としています。累計は2026-10-13時点で検証37件、hit 10/partial 21/miss 6、的中率55.4%です。
今日のシナリオ
シナリオの読み方(メイン・強気・リスクの3本、確率とレンジ、外れたと分かる条件、的中率の計算)は 「シナリオとは」 にまとめています。
3連休明け10/13(火)向けのシナリオです。夜間先物は68,380円(日中清算値比−1,090円)で、寄りは夜間先物にさや寄せする形を想定しています。
寄りは68,200〜68,500円で、キオクシア・ソフトバンクG・アドバンテストに売りが出る一方、銀行は高く始まる形を想定しています。前場は11:00のIMF世界経済見通しと、KOSPI・台湾の動きで半導体の下げが続くかが焦点で、10/9安値68,150円が下値の目安です。後場は今夜の米銀決算と10/14の米CPIを前に様子見になりやすく、10/9のような買い戻しが出るかが分かれ目と見ています。東証プライムの上昇比率は40〜70%を目安にしています。
寄り後30分でアドバンテストと東京エレクトロンが前日比プラスに戻る、キオクシアが寄り値を上回る、TOPIXが4,130ptを超える、KOSPI・台湾がプラスになる、米株先物が+0.3%を超える。こうした条件がそろえば、10/9終値の水準を取り戻す余地があると見ています。上昇比率は60〜85%を想定しています。
KOSPIが−2%を超えて続落する、ソフトバンクGが5,500円を割る、キオクシアが20日安値16,243円を割る、WTIが95ドルを超えるか米軍参戦が伝わる、TOPIXもマイナス圏に沈む。このいずれかが出れば、10/9安値を割り込む下値リスクが高まると見ています。上昇比率は15〜45%を想定しています。
無効化条件は、終値が69,600円を超えるか67,400円を割る、東証プライムの上昇比率が85%を超えるか10%を下回る、寄り付きが67,500円を下回る、のいずれかです。これが出たら、上の組み立ては外れたものとして扱います。
注目カレンダー
- ★ 10/13(火)11:00 IMF世界経済見通し
- ★ 10/13(火)夜 米大手銀行の決算(JPモルガン・ゴールドマン・ウェルズ・ファーゴ・シティ)、J&J・ユナイテッドヘルス
- ★ 10/14(水)21:30 米9月CPI(同日14:00頃にASML決算・時刻は推定)
- ★ 10/15(木)15:00 TSMC 7〜9月期決算説明会